テストエンジニアとして半年間勤務した体験談とスキルアップの方法

未経験エンジニア

テストエンジニアと聞くと、

  • 残業が多い
  • 単純作業でつまらない

などのマイナスイメージが多い印象です。

筆者もそんなイメージを持ちながら、テストエンジニアとして初の現場入りをしました。

テストエンジニアとして半年間を経験し、色々なことを体験できたので、率直な体験談を共有出来たらなと思い、今回記事にまとめました。

今回お伝えしたいことは、

  • テストエンジニアの労働環境はそこまで悪くない
  • テストデータは最高の学習教材です

この2点です。

これからテストエンジニアとして参画する予定のある人は、是非参考にしてみてください。

筆者が実際に携わった案件

筆者にとって初の現場が、某大手企業のシステムテストの案件でした。
この現場では、

  • 既存のアプリケーションのシステムテスト
  • 新プロジェクトのシステムテスト

の2つのプロジェクトに参画させてもらいました。

既存のアプリケーションのシステムテスト

スマホの充電

最初に配属されたプロジェクトは、既存のアプリケーションの回帰テストの要員として配属されました。

回帰テストは、前にテストしたソフトウェアが変更後もまだ動作するかのテストで、大体月1回のペースでテストが行われていました。

参画期間

このプロジェクトでは、5ヶ月間の参画となりました。

筆者にとっても初の現場で、最初の1ヶ月はほとんど研修期間となりました。

残業時間

このプロジェクトは、既存のアプリケーションの毎月回帰テストがメインだったので、比較的案件が安定していており、ほとんど残業は発生しませんでした。

稀に開発のバグが多く、スケジュールが押している時に最大3h程度の残業がありましたが、基本的には定時で上がることが出来ていました。

作業内容

基本的にはテストの実施部分を担当することが多かったです。

その他にはテストデータの作成だったり、テスト設計の練習をさせてもらえることもありました。

このままテストエンジニアとしてキャリアを積むなら、テスト設計やマネジメントなどのスキルを高めて行き、キャリアアップ目指します。

新プロジェクトのシステムテスト

PC

同企業の新プロジェクトで、オンラインショップのシステムテストに参画しました。

こちらのプロジェクトは、既存のサイトを新しくバージョンアップするプロジェクトだったので、非常にバグが多く残業も多く発生しました。

参画期間

もともと不足要員を埋める形で入ったので、期間も短く1ヶ月間でした。

残業時間

いわゆる炎上案件だったので労働時間が大体月180時間程度でした。

以前のプロジェクトと比べると非常に残業が多かったです。

作業内容

基本的にやることは前回のプロジェクトと同じでしたが、検証ツールなど、一部違うのもを使っていて、それを短い引き継ぎ期間で覚えるのがかなり大変でした。

残業ももちろん大変ですが、なにより一番大変だったのが、炎上案件ということもあり周りの人も余裕がなく、確認したいことがなかなか確認できないのが最もストレスでした。

常駐先の雰囲気

仕事以外のイベントは一切なし

客先での飲み会などのイベントは一切ありませんでした。
参画時も歓迎会的なことはなく、退場時もお別れ会みたいなことは一切ありませんでした。

 

もちろん新型コロナウィルスが流行していたということは大きいと思いますが、そもそも出入りの激しい業界では、そういったイベントは一切行わないようでした。

常駐先の上司は基本的に無関心

基本的に客先の上司は、あまり深く関わりを持たない人が多い印象でした。

もちろん仕事の指示などはありますが、基本的に必要なこと以外はあまり指導もされません。

 

人の出入りも激しいので、しっかり教育しても直ぐに出ていくことを経験しているので、あまり深くは教えていないようでした。

仕事は貰いに行く姿勢が大事

ただ、積極的に仕事を貰いに行く姿勢を見せると、かなり仕事を振ってもらえるようになります。

 

筆者も参画中は、チャットなどで積極的に発信している人には仕事が振られやすい状況が多く、その人に仕事が集中することもよくありました。

 

必要以上に仕事を押し付けられるのは嫌だと感じる人もいるかもしれませんが、特に最初は仕事は多くもらった方が、自己成長につながるのでなるべく存在感は出しておいたほうが良いと思います。

テストエンジニアで鍛えておきたいツール・技術

テストエンジニアは膨大なテストデータに触れる機会が多々あるので、Excelやテキストエディタを効率的に使う練習に最適です。

 

データを扱う際は、そのまま1行づつコピーするのではなく、なるべく関数や正規表現などを活用しましょう。

Excel

今後この業界で食べていくなら間違えなく必須のツールがExcelです。

 

テストエンジニアの現場なら使う機会も多いので、関数やショートカットキー、マクロなどを駆使しながら業務を効率化していきましょう。

 

ただ、大きな企業の場合、すでに良質なマクロが組まれていたり、マクロの使用が禁止という所もあるので注意しましょう。

サクラエディタ

こちらもWindowsを扱っている企業なら、インストールされていることも多いと思います。

使わなくても作業を進める上で困らないので、意識しないと使う機会も少ないかもしれません。

 

ただ、サクラエディタなどのテキストエディタを使いこなせると、作業効率は大幅にアップするので、意識的にサクラエディタを多用することをおすすめします。

 

特に正規表現を覚えられれば、今後エンジニアとして大きな財産になること間違えなしです。

ショートカットキー

作業効率化にはショートカットキーは非常に重要です。

 

様々なショートカットキーが身につけば、ほとんどマウスを使わずに作業が出来るので、意識的にマウスを使わず、ショートカットキーで操作をする癖をつけましょう。

 

特にExcelやブラウザなど、共通のツールのショートカットキーは覚えておいて損はありません。

タッチタイピング

ショートカットキーを覚えてもそもそもタッチタイピングが出来なければ、どの場所にキーが有るのか見ないとわかりません。

 

そうなると作業効率も上がりませんし、ショートカットキーを効率的に使うことも出来ません。

一旦速度が遅くなってもいいので、業務ではタッチタイピングを意識して作業を進めましょう。

チャットコミュニケーション

特にテレワークの時に重要なスキルです。

上司に質問や提案の際も、何を言いたいのか分からない文章を送ってしまうと、それだけで悪い印象を与えてしまいます。

筆者も最初はチャットのコミュニケーションが上手く行えなかったので、以下のことを意識しました。

  • 余計な前置きは入れない→メールの前置きのようなかしこまった文章
  • 伝えるのが難しい時は箇条書きで伝える
  • 1チャット1内容で伝える→1チャットをなるべく長文にしない
  • リアクションで済むならリアクションで返答する
  • 必要なら状況がわかりやすいようにスクリーンショットを添える

これらは正解ではありませんが、筆者はこれらを意識することで、円滑なチャットが出来るようになりました。

まとめ

テストエンジニアは、割りとマイナスなイメージを持たれますが、意外とテレワークが可能だったり、残業もそこまで多くない印象でした。(もちろん案件によるとは思いますが)

 

なによりExcelやサクラエディタを鍛える場所としては、最高の題材が揃っているので、どうしたら作業効率を上げられるか考えながら作業をすると、間違えなく今後の成長にも繋がります。

 

本記事がテストエンジニアについて情報収集している人の参考になれば幸いです。